~講師からの感想~
ヤングケアラーの現状を整理して伝えられたことで、受講生の方の理解が共通認識とできたことが良かったと思いました。
一方的な情報の伝達ではなく、事例や図やグラフを見ながら、受講生の方々が考えたり話し合ったりできる時間を持てたことで、印象に残せたことは意味深かったと思います。
ヤングケアラーサポーターの養成としては、
支援者としての心構えを伝え、支援者も相談者も傷つくことのない関わりができるように、心理学の自我状態の理論を使って説明できたことは、お互いの危険を回避するために必要なことだったと考えています。
心理テストを活用したことで、一般的なことにとどまらず、自分の場合はどのようなことに注意をすれば良いのかを考えてもらえたことが良かったです。
そして、ヤングケアラーの心を開くには「雑談9割相談1割」を合言葉に、人が話したくなるきき方の傾聴について丁寧に説明をし、実践の時間を作れたことが何よりも良かったと感じました。
受講生の方は、傾聴経験のある方とない方がおられましたが経験のない方が緊張しながらも体験することで、「やってみて良かったです。」との感想が聞けました。
今回の講座開催で、安心できる環境作りができたように感じれたこと うれしく思いました。
~あとがき~
第1日目では、
ヤングケアラーの定義、概要など、いたるところで見聞きすることがあると思いますが、今回の講座では、さらにわかりやすく、参加者と共に考え参加者の考えを話し会い受け入れ、たくさんの気づきがあったとフィードバックいただくことができました。また、
元ケアラーの方々が自身の体験から支援活動を行っている方も多くいます。支援する側の心が癒えていることで支援活動が持続していくと考え、元ケアラー自身の心のサポートが必要であるという目的でもあるこの講座では、「ストレス」を軽減する方法など伝え学んでいただくことで、癒され、当事者の方々のお話をしっかり「傾聴」していくことができると信じ、支援の在り方を再確認し学んでいく流れで開催しました。
そして、2日目
「しんどく成らない話の聴き方」を身に付ける方法を学んでいただき、ロールプレイを通し実践を重ねました。事例からどのような支援が必要か、どこに視点を合わせどの様にかかわっていくのがいいのかなど、たくさん意見を出し合い、検討し分かち合いました。最後のまとめでは「たくさん話を聴き、たくさん話す」というテーマーでグループに分かれワールドカフェを開催したことで、様々な考えからどのような場所で、どの様にかかわっていくか具体的な意見交換が続きました。
参加された皆さんは2月開催の「育成講座」の参加資格が与えられ、「ヤングケアラーサポーターインストラクタター」として活動していただく流れとなっています。これからたくさんのインストラクターが誕生することを願い、活動を広げていけるよう頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました。
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